夏を思わせる強い日差しが照りつけた5月14日。
東海地区のメンバーが集まったのが名古屋市内の官庁街。
2月の総会が御縁となってこの日、国土交通省中部地方整備局のみなさんと
意見交換会そして見学会が行われました。
はじめに案内されたのが多数の川の様子が伺える大型モニターが配置された災害対策室。
緊張感がただよう部屋。実際、大雨時は各担当者がこの部屋に集結。
出水を防ぐためのアクションがここで展開されるということです。
また活動範囲は東海地方だけに留まることなく災害発生またはおそれが生じた場合、
TEC-FORCE=緊急災害対策派遣隊が結成され全国の被災地に出向いて
災害拡大を阻止するべく現場を視察、調査を遂行。
先の熊本地震でも落石や土砂崩落の調査などを行ったそうです。
まさに私たちが目指す防災、減災。その核心部分で活動されていることを実感しました。
その後、マイクロバスに乗り込み、向かったのは16年前の東海豪雨で被害があった地域。
川の堤防が決壊した現場、そのほか公園を利用した遊水地など
担当の方の丁寧なガイドをもとに視察しました。今では新たに堤防を築き、
川底を掘削するなどして過去の災害を教訓とした様々な
取り組みが行われることを知りました。
しかしそれとともに2階まで浸かった住宅地には東海豪雨後に引っ越してきたのか?
新築と見られる家々も点在。この人たちは東海豪雨を知っているのか?
そんなことが頭によぎり、伝えていくことの大切さも考えさせられました。
“バスツアー”のあとは懇親会。おいしいビールを飲みながら
『今後も防災、減災を共に目指していきましょう!』。と有意義な話も。
この日のことが泡と消えることなく今後の活動の糧にしていければと思った1日でした。
(執筆: 寺尾 直樹)